◎開催趣旨

人口減少を克服するためには、結婚、妊娠・出産、子育てに対する一人ひとりの希望が叶い、男女が共に仕事と子育てを両立できる環境の整備が不可欠である。

特に共働き率が全国一高い山形県において、仕事と家庭生活の両立を実現するためには、これまでの企業や社会における男女の役割意識などの価値観を改めるとともに、長時間労働の是正など、働き方の見直しに積極的に取り組んでいくことが求められる。

それらを推進するため、「ファザーリング全国フォーラムinやまがた」を開催し、企業におけるワーク・ライフ・バランスや、女性の活躍、男性の家事・育児参画、社会全体による子育て支援などの取組みの必要性について学び合い、男女が共に結婚、子育て、介護など、ライフステージに応じた活躍ができる社会の実現を目指すもの。

 

スローガンの考え方

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山形県は三世代同居率や共働き率が全国1位であるほか、育児中の女性の有業率も高いなど、男女が共に働きながら子育てをしている家庭が多い。

しかしながら、夫の1日あたりの家事・育児時間は全国平均と同様、妻に比べ非常に短く、育児への関わりは女性に偏っており、県内における男性の家事・育児参画は普及しているとは言えない状況となっている。平成26年度に実施したアンケート調査では、仕事と生活の調和に必要なこととして、時間外労働の縮減や休暇制度の取得促進などの働き方の見直しを挙げる意見が多い。

山形県では「山形いきいき子育て応援企業」認定制度等の取組みや、平成27年12月に設立した企業経営者の参画による「やまがた企業イクボス同盟」により、男女が共に仕事と家庭生活を両立できる社会づくりに取り組んでいるところであるが、「ファザーリング全国フォーラム」の本県開催を機に、“イグメン”(※イクメンのこと。山形弁の造語)を応援する“イクボス”の輪をさらに広げ、女性が活躍し、男性が家事・育児に参画できる社会の実現を目指し、県内の機運を一層盛り上げていくものである。